チェス日記(2018/7/30):振り返り千本ノック
最近負けた対局をしっかり振り返ることができていなかったため、一気に振り返ってしまおうという趣旨です。
千本ノックと言っていますが、負けた4つの対局を振り返ってるだけです。
それと、最近「レート500台からはじめて1ヶ月たった報告」の記事を書きました。
振り返り
1局目
自分は白で、24手目で時間切れ負けでした。
- 相手の2…Bb7を見て「クイーンサイドのフィアンケット珍しいなー」と程度に思っていたらe4のポーンを狙う1手だった
- それに気づかず4…Bb4に対して5.a3としてしまい、5…Bxc3+でe4ポーンが浮いて6…Bxe4をお見舞いされた
- 11.Nh4は「e6のポーンがピンされているからキングサイドに一気にコマを進めよう」として打った1手だけどあまり活躍できず安直な1手だった
- 13.Nxd6は「チェックしつつd3のビショップでルックをテイクできる」と考えていたけど、相手のf6のナイトを見落としていた大悪手(場に出ているナイト+ビショップとルックの交換は損)
- 18.Qh8+と19.h3、20.Qh5はあまり良くない手で、どれもQg7とすることでg4のナイトを殺すことができた
- 21.Bxg5+は最善手となっているけど、詰ますことに集中して20…Nc5がナイトをタダ取りできる悪手だと気がついていなかった
- このあとは25.dxc5が最善手だけど気がつけていなかったので多分無理だった
優勢だったけど負けた時間切れで負けたパターンでした。
2局目
自分は白で、18手目で時間切れ負けでした。
- 5.O-Oは緩手で5.Ng5としていればf7のポーンを狙いに行けた
- 10.Be3は「ビショップの展開をして嫌な位置にいるナイトと交換する」つもりだったけど、交換したらむしろ形が悪くなっていた上に手損だった
- 14.Rb1は「クイーンを追い払いつつb7ポーンをテイクする」ことを狙ったけど、Nc7+ならルックのタダ取りだったし14…Qxa2なら交換に過ぎなかった
- 17.Bg5は緩手でRxf6が最善手だった(17.Rxf6 gxf6なら18.Nxf6 Kd8 19.Rd7#)
- 18.Rfxf7は「ルックを同じランクに重ねればメイトできる」と考えたけどメイトが遠ざかる1手で、Nc7かQg4のほうがよかった
優勢だったけど負けた時間切れで負けたパターンです。
3局目
自分は黒で、10手目でチェックメイトされました。
- 5…d5は「ビショップの利きを塞いでf7を守ろう」としたけど、その背後には5…O-O 6.Bxf7+ Rxf7 7.Nxf7としてルックを失うことが怖いという心理があった
- 実際は「戦場に出ているナイト+ビショップ」を「まだ戦場に出ていないルック」と交換できるなら全然得だった
- 9...Nd4は「Qxd5をするためにクイーンを攻撃してどかそう」と考えたけど、攻撃しか考えていなくて10.Qf7#を許す見事な大悪手だった
- 素直に9…Qf6でクイーン交換するか、分析で発見した9…Bxf2+という見事な手が良かった(9…Bxf2 10.Qxf2 Qxd5)
フライドリバーにまんまとハマって負けるのが2回目なので、いい加減対策を勉強しようと思いました・・・。
4局目
自分は白で、27手目でリザインしました。
- 6.dxe5は「クイーンとビショップでd5のナイトいじめたろう」と考えたけど、キャスリングしたほうが形としてはよかった(6…exd4なら7.Qxd4でクイーン交換してセンター支配できた)
- 序盤のポーンが突きあった局面では「交換すべきなのかどうか」の判断をいつも迷って時間を使ってしまう癖がある
- 8.Bxc6は「ビショップを逃がすと8…Qxd1 9.Kxd1でキャスリングできなくなるからポーンアップで我慢」と考えたけど、普通に考えてキャスリングよりナイトアップの方が価値が高かった
- ちなみに、8.Bf7+ Kxf7 9.Qxd8でクイーンアップを狙うと9…Bb4+ 10.c3 Rxd8とテイクされる運命にある
- 13.Nc3は特にいい手が見つからずに苦し紛れに打った1手で、13.Nd4+なら13…Kf7 14.exd7でナイトをテイクできた
- 14.Rxd5は「b4のビショップのピンが怖い」と考えて打った1手で、Bxc3とされたらbxc3で済む話だったから落ち着いて14.Rad1などメイトにつながる1手のほうがよかった
- 16.Rad1は「チェックできてルックが戦場に出られる1手」と考えたけど、Be7+なら16…Kd7 17.Bxb4とビショップをテイクできた
- 17.a3は「ビショップがいてRe7+ができないから攻撃した」1手で、17…Bd6という見事な切り返しをされて動揺してしまった
- 18.Bd8+は動転してしまって「d6のビショップをテイクするためにチェックして18…Kxd8 19.Rxd6としよう」と考えたけど、完全に視野が狭くなってh8のルックを見落としていた
- 19.Re3は「ビショップは守れない!ルックをとにかく守らないと!」と早合点した悪手で、18…Ke7によってd6のビショップがピンされているので19.Be7とすればd6のビショップをテイクできた
- 27.Re8+は「時間がない!とにかくチェック!」と考えたけどd7のルックがタダ取りされる悪手で、Nd6+なら27... Kb8 28. Rb7#でメイトだった
- 27... Kxd7とされた時点で持ち時間3秒しかなかったから諦めてリザインしたけど、28.Rxa8とすればナイトアップでまだ優勢だった
気づいたこと
- 序盤にポーン同士を突きあった状況で「交換すべきかどうか」を毎回考えてしまう
- 「ナイト+ビショップ」と「ルック」ならルックの方が価値が高いと考えてしまう傾向がある
- 序盤なら特に「コマの価値+かかった手数」も込みで価値判断できるといい
- 優勢だけど「時間切れ」と「時間がなくて悪手連発」して負けることが本当に多い
- チェックできる局面だとメイトできるかどうか、より良い1手があるかを考えずにとにかくチェックしてしまう傾向がある。