ベルマークのない自由帳

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有益と無益の境界例

草加せんべいの庭で「せんべい手焼き体験」してみた!大人も楽しめる

学校も夏休みに入り、
「今年はどこに行こうか…」
と頭を悩ませる時期になりましたね!
子どもはのんきにアイスクリーム頭痛に悩まされている頃でしょう。

 

今回は夏休みの「ちょっと出かけたい」に応えられるおすすめスポット、埼玉県 草加市にある「草加せんべいの庭」をご紹介します。
こちらではせんべいを焼いてみる体験ができる他、100種類ものせんべいが購入できるお店、せんべいを使った料理が楽しめるカフェなどがあります!


草加といえば煎餅!

草加といえば「草加せんべい」ですね!
私の中ではそれしか思いつきません!
あとは私の名前(ソウタ)に音が似ていることくらいでしょうか。

 

それはさておき煎餅を作っているところは数あれど、どうして「草加せんべい」が有名になったのでしょうか?

気になったので少し調べてみました。

草加せんべいの歴史

どうやら「おせんさん」という話が有名なようです。

「おせんさん」によれば、草加で団子を売っていたおせんさんという女性がいました。
この女性が売れ残った団子をもったいないから潰して焼いたものを販売したところ、たちまち人気になり名物「草加せんべい」ができたということです。

が、これは昭和時代に作られた物語だとか…。
じゃあ実際の歴史は?

 

草加は昔からお米がよく取れる米どころだったらしく、農家の人達は余ったお米を乾燥させて保存食にしていました。
江戸時代になって宿場街ができると、その保存食をお店に並べるところが多くなりそれが広まったそうです。
その保存食こそ「せんべいの原型」で、醤油が一般的になると醤油を塗るようになり、現在の「せんべい」の形になりました。

 

更に時代は流れ大正時代、「草加せんべい」の名を冠することになる出来事がありました。
当時の天皇陸軍の大規模な演習(陸軍特別大演習)に際して川越に足を運びました。

そのときに埼玉県の名物として草加のせんべいが献上され、

天皇が召し上がるほど草加のせんべいはうまいのか!」

と世間に広く知れ渡って「草加せんべい」という名が一般的になったそうです。

天皇が召し上がるだけで名前がつく、という影響力が時代を表していますね。

 

そんな歴史ある草加せんべいを「手焼き体験」して来ました!

せんべい手焼き体験してみた

11時頃にせんべいの庭に着くと、たまたま団体さんがいらっしゃっていてとても賑やかでした。
子連れの親御さんが多く微笑ましい限りです。
私は脇目も振らずに早速「せんべい手焼き体験」をしてみました!

 

手焼き体験をするには外にあるカフェで注文をします。
2枚で540円で体験することができます。

 

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カフェの周りにはせんべいを焼くことのできるコンロがズラッと並んでいました。
園内は建物も庭も純和風の作りで、見ているだけで涼しめます。
実際はめちゃくちゃ暑いですが。

 

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しばらくすると、店員さんが道具一式を持って案内してくれました。

コンロが夏に喧嘩売ってるくらい熱いので前に来るとそこそこ暑いです。

ただ、店員さんが扇風機を横に持ってきてくれたので助かりました…!

 

こちらがせんべいを焼くときに使う道具一式です。
右側のトレイに乗っているのが、塗るための醤油とハケ、トング、せんべいで、左の取っ手がついているものが押し瓦という道具です。
これらを使って焼いていきます!

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1枚目のときは店員さんが手順やコツを説明してくれます。
それが結構わかりやすくて、聞きながらやっていると上手に焼けます!

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「あれ、私才能あるんじゃね?煎餅職人なれんじゃね?」

と思いましたが、2枚目のときに錯覚だったと気づきました。

意気揚々と手順を思い出しながら2枚目に取り組んでみた結果…


「まずは置いて、1,2,3でひっくり返す!」

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「それを繰り返してだんだん膨らんできたら、反り返るのを待つ」

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「反り返ってきたら、押し瓦で1秒押しつける!」

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「こっからはスピード勝負やでぇ!」

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「これを平らになるまで5,6回繰り返して…」

と思ってたら写真撮ってて押し付け過ぎたせいでがっつり焦げた…。
本当に写真のせいです…まじで。

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本当はこのあと平になったら、両面5秒ずつ焼きながら均等に焼き目をつけていきます。
ただ、それを繰り返したらダークマターになりかけたのですぐに切り上げました。

 

最後に醤油をハケで塗ります。 

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これで完成です!
焼け具合があまりに違うのでもはや別の種類のせんべいのようですね…。
コーヒーの浅煎りと深煎りのようなものだと思って勝手に納得しました。


せんべいは手で持てるようになったらすぐに食べることができます。
何より、自分の手で焼いたできたてせんべいを食べることができるのは、貴重な体験です!
実際にその場で食べてみると、
「はじめて焼いたのにこんなに美味しいものができるんだ!」
と嬉しくなりました。

 

自分の手からこんなものができるのか!」という驚き。
これはお米が美味しいから作れるんだ!」という感動。
そうしたものを自分の手を通して、生きた体験として味わうことができました。

何歳になっても忘れたくない感覚です!

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100種類以上のせんべいを販売している店内へ

せんべいの手焼き体験をしたあとは、100種類ものせんべいを取り揃えているという店内にやってきました!
店内も和風の作りで落ち着いた雰囲気で商品を見て回ることができます。

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そしてなにより、多くの商品を実際に試食することができます!
これがすごく美味しく楽しい!!
子どもだけでなく大人も夢中になります。

少なからず私は夢中になりました。

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店内には本当に多くの種類のせんべいがあります。
数種類の草加せんべい、おこわ、揚げたせんべい、チョコのせんべい、非常食のせんべい…
ありすぎてもはやせんべいのラビリンスです。

私は迷いすぎて自分が誰だか分からなくなってきたので、

「やっぱり草加せんべいなら外れないでしょう!」

と振り出しに戻って草加せんべいの詰め合わせを購入しました。

 

ただ、そんな中でも目を引いたのが1枚1000円の高級せんべい「天晴(てんはれ)」です!

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私は最後まで悩んで結局買いませんでしたが、ご家族で1枚を分け合って食べるのもいいかもしれませんね。

しかし1枚1000円となるとよほど美味しいんでしょうね…1口だけでも食べてみたかった…。

 

せんべいを使った料理?

せんべいを焼く体験をして、お買い物をしたら、やることはあと1つですね。
そう、お食事です!

草加せんべいの庭ではせんべいを使ったアイスが有名だそうですね。
実際にお客さんの9割はアイスを食べていました。

 

私はちょうどお昼時だったのでお食事系の「ヘルシーサンド」を注文しました!

こちらはもちもちとした生地にごぼう粉末状にしたせんべいで作ったパテ、シソを挟んだものです。

値段は450円くらいでした。

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パテが想像より柔らかくフニャッとした食感でしたが、せんべいの醤油を使った味付けとシソの風味が相性抜群でサッパリとしていて美味しかったです!
白い生地のモチモチとした食感とごぼうのシャキシャキ感もよかったですねー。

 

ただ欲を言えばもう少しボリュームがほしい…。
実際は軽食になるかどうか、せいぜいおやつ程度の大きさです。

 

メニューはせんべいを使ったアイス、ヘルシーサンドの他にもせんべいを使ったドーナツ、うどんなどもありました!
個人的におすすめなのはお食事系よりおやつ系のメニューでしょうか。
お店の中で食べることもできますが基本的に外で食べるので、夏場は特にアイスが最適だと感じました。

 

まさに「せんべいのテーマパーク」!

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せんべいの手焼き体験をして、せんべいを試食しながらお買い物をして、せんべいを使った料理を堪能する…。
草加せんべいの庭はせんべいのテーマパークのようなところでした!

そして、

「お米を使ってこれほど豊かなものが作れるんだ!」

ということを身を持って体験できる最高の場所です。

 

ここに行ったあとせんべいを食べていると、お米の美味しさに意識がいくようになりました。

食感や醤油の風味だけでなく、噛んでいると段々感じられるお米の風味や甘みがせんべいによってぜんぜん違うことに気が付きました。
それまでは気づくこともなかったことで、やはり体験は最高の「学び」ですね!

 

ちなみに、せんべい手焼き体験、買い物、食事をして草加せんべいの庭での滞在時間はちょうど1時間位でした。