ベルマークのない自由帳

ベルマークのない自由帳

有益と無益の境界例

はじめて海外旅行に行ってみた!「航空券とホテルの手配」編

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「海外旅行に行きたい」
 
そう思ったままずっと行かずに過ごしたりしていませんか?
私がその1人です。
 
魔が差したというのか、唐突に海外に行こうと思いたち8月頭にパスポートを申請して中旬にタイに向けて出発しました。
パスポートすら持っていなかった私がパスポート取得をして、日本に帰ってくるまでの流れをありのまま書いてみようと思います。
 
今回は航空券と旅先の宿泊先の手配です。

航空券の手配

いざ、航空券の手配をしようとしたときにまず感じるのが

 

「何からしたらいいかワカンネ」

 
ということです。
 
航空会社の数が多ければ旅客機の数も多いし、何が違って、荷物はどうして、どうやってチェックインして…。
と普通に混乱します。
そりゃ知らないことなので当然ですね。
 
ということでGoogle先生に「航空券 値段」と相談したところ、スカイスキャナーというサイトを発見しました。
 

スカイスキャナー

 
スカイスキャナーは一般的にLCCと言われる格安航空券の値段比較をできるサイトです。
トップページにある出発地、目的地、出発日などの項目を埋めて検索を押すと、安い順に格安航空券をズラッと並べてくれます。

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最初は目的地が決まっておらず、値段を見て決めようと思っていました。
まず最初に考えたのが「インド」。
あの発展途上国独特の雑多とした感じ、文化の雰囲気、ナン…とてもそそられます。
が、往復で10万円前後だったので断念…。
 
そこでアジアに絞って考えましたが、中国や韓国は文化が比較的近く、観光都市に関してはあまり日本と違いが感じられないだろうと判断してやめました。
今回は「日本とは違う雰囲気」を求めていたので、文化的なコントラストを重視しました。
 
そのときに値段的にも妥協できて、文化的にも違う国として候補に上がってきたのがタイでした。
別にタイについて知識があるわけでも、なにか見たいものがあるわけでもないのですがノリだけで
「よし、今回はタイにしよう!」
とその場で決定しました。
 

日程と値段で調整

タイに行くことが決定したあとに悩んだことがいくつかあります。
 
旅行日程
旅行日程は2泊3日くらいでいいだろうと、当初は14日出発17日帰国を考えていました。
しかし、飛行機の時間を見ると14日は現地に18時着、17日は0時発実質2日しか時間がないのでやめました。
そしてなにより、スカイスキャナーで試しに日程をずらしてみるとあら不思議!値段が変わるではありませんか!
 
予約の日程を先にすればするほど安くなって、14日発が37,000円ほどだったのに22日とかになると17,000円になりました…。
今回はスケジュールが許す限りで最も安い日程を選び、15日出発20日帰国を選択しました。
 
航空券の値段
スカイスキャナーはあくまで航空会社や予約サイトの値段比較をしているだけなので、実際に予約する際には別サイトのHPで行います。
 
私は今回利用することにしたnokscootという航空会社で予約を行いました。

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実際にサイトに行ってみると、同じ日のフライトでも以下の条件によって値段が変わってくることがわかりました。
  • 荷物を預けるのか(7kg以上のキャリーバッグなど)
  • 席を指定するのか
  • 機内食は事前に用意するのか
  • 飛行機の時刻はどうするのか
 
荷物はキャリーバッグで行くつもりだったので今回は荷物預かり(FlyBag)をつけました。
こちらは片道で3000円の追加料金なので、往復で6000円程度です。
後々知ったのですが、7kgまでの荷物は機内持ち込み荷物に加えて、3kgの手持ちサイズの荷物は無料で機内に持ち込めるらしいです。
今度は絶対につけません。
 
座席は絶対窓際がよかったので指定しました。
こちらは片道で1200円の追加料金なので、往復で2400円程度です。
 
機内食はいらないのでパス。
 
問題は飛行機の時刻です。
1番安いものだと15時ごろに出て21時前に到着するフライトだったのですが、これは時間的にきつそうなので諦めました。
結局1番無難な13:50発のフライトを選びましたが、たしか1番高かったです。
 
結果、往復のチケットの合計金額は以下のようになりました。
 
往路のチケット:28,300円
復路のチケット:31,700円
往復の座席指定:2,300円
支払手数料:1,200円
手数料と税金:5,280円
 
往復の合計は68,780円です。
 
調べてもらうとわかるのですが、これ割と高いです。
その反省として
「次回はもっと安く海外行ったる!」
という決意が芽生えました。
 

ホテル選び

タイ 宿泊」とか検索してたどり着いたBooking.comを見て選びました。

Booking.com

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普段旅行などしない私でも知っているくらい知名度の高い宿泊予約サイトです。
海外だけでなく国内の宿泊施設も網羅しています。
目的地とチェックイン・チェックアウトの日付、人数を入力すればすぐに検索結果が表示されます。
 
実際に調べてみると5000~6000円でホテルを借りることができて「安っ!」と驚きました。
しかし、料金が安い順に並び替えてみると…
 
4日間で1300円のものが!!

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さすがに「なにこれ」と怪しさ満点だったので思って調べてみました。
 
これはドミトリーという相部屋の宿泊施設で、ホステルやゲストハウスなどの安い民宿の一番レベルが下のヤツですね。
とは言ってもこの値段は魅力的で、Booking.comでの評価も8.0以上と高めです。
いや、使ったことないから8.0がどのくらいなのか知らないけど。
 
今回はパスポートの取得、航空券、その他準備にかかった費用、旅行先での豪遊代を考えると出費は抑えたい…!
ということで今回はドミトリーのホステル、Home Base Hostelを予約しました。

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正直1000円台のところはどこも大差ないように思いました。
だいたいどこwi-fiはあるし、駅から近いし、治安はいいし、スタッフは優しい。
 
そんな中で今回Home Base Hostelにした決め手は「全部屋にお茶/コーヒー」という点です。
無料でコーヒー飲めるとか最高じゃないですか。
あとはキャンセル無料というところですかね。
キャンセルするつもりはないんですけど、なんとなく安心感があります。
 
こちらは4日間の宿泊で1600円程度でした。
ちなみに支払いは現地で直接渡す形で現金のみです。
 

海外行きの切符を手に入れた!

いよいよ
「本当に海外に行くんだ…!」
とテンションが上ってきました!
 
しかし、ここで大切なことを思い出します。
よくテレビなどでも耳にすることが多い、海外での高額な医療費という問題…。
それを未然にぶせぐための、海外旅行保険です。
 
普通の保険でさえよくわからないのに海外保険なんてもってのほかです。
でも(経済的に)生きて帰りたいのでなんとか契約まで結びつけました。
次回はそんな海外旅行保険を選ぶまでの道のりを紹介します。

はじめて海外旅行に行ってみた!「パスポート申請から取得」編

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「海外旅行に行きたい」
 
そう思ったままずっと行かずに過ごしたりしていませんか?
ちなみに私がその1人です。
 
魔が差したというのか、唐突に海外に行こうと思いたち8月2日にパスポートを申請して15日にタイに向けて出発する予定です。
パスポートすら持っていなかった私がパスポート取得をして、日本に帰ってくるまでの流れをありのまま書いてみようと思います。
 
今回はパスポートの申請から取得までをご紹介します。

パスポート申請

とにかく手間とお金がかかるイメージのあるパスポートの取得。
しかし、実際に取得までにかかった日数は1週間、費用は16,000円でした。
 
パスポート取得に必要な手順を調べると、まず外務省のHPにいきつきます。
 
これを見て
「申請するときに収入印紙と収入証紙が必要なの?」
と疑問に思いましたが申請時には必要ありませんでした。
 
申請をする際に必要なものは以下になります。
  • 一般旅券発給申請書
  • 戸籍抄本or謄本
  • 証明写真(パスポートサイズのもの)
  • 身分証明証
 

書類の入手

まず市役所に行って「一般旅券発給申請書」と「戸籍抄本」を入手しました。
後述しますが、可能なら申請書は2枚以上手に入れておきましょう。
 
戸籍抄本を購入するときに本籍地を記入する欄があるので、事前に確認するか、身分証を持参して市役所で調べてもらいましょう。
ちなみに戸籍抄本は450円でした。
戸籍抄本はコンビニでも購入できますが、市役所なら両方一気に手に入ります。
 

申請書を記入する時の注意点

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(画像は北海道後志のもの)
 
一般旅券発給申請書はお手本を参考にしながら記入をしていくのですが、これがなかなか鬼門です。
注意事項はすべて頂いた資料に記載されているのでしっかりと読みましょう。
でないと、あとで後悔することになります…。
 

証明写真は貼らない

記入時の注意事項にも書いてありますが、証明写真は貼らずに裏面に名前を書いて持参します。
 

証明写真の審査が厳しい

その場でmm単位で測って顔の大きさなどを確認します。
私は顔の大きさが規定のギリギリの大きさだったらしく、少しヒヤヒヤしました...。
事前に以下の事項を確認してから持参しましょう!
  • 縦45ミリメートル×横35ミリメートル(ふちなし)
  • 影のないもの
  • 顔の縦の長さは34±2mm(写真縦の70~80%)
 
私は証明写真機で撮影したもので問題ありませんでしたが、心配な方は写真店で撮影されると間違いないです。
 

サインはかなり重要

外国でクレジットカードを使った際に本人確認するためのお手本になります。
私は「べつにどうだっていいや」と思って適当に記入して申請をしたところ、
 
「この点(インクこぼれ?)が有るのか無いのかが外国では問題になる」
 
と注意されました。
 
ただ、その場でサインだけ書き直して上から貼り付けることができたので助かりました…。
どこのセンターでも同様の対応をしてくれるのかは定かではないので、申請書を多めに入手しておくことで未然に手間を防ぐことができます。
サイン大事!
 

申請しに行く

申請書が書けたら都道府県のパスポートセンターに申請に行きます。
場所は自分が住民登録をしているところなのでお間違いのないように!
 
場所によって開いている時間が異なりますが、私の申請したところは以下の通りです。
申請の場合
月〜金 9:00-16:30
 
受け取りの場合
月〜金, 日 9:00-16:30
 

 

どちらの場合も土曜日はやっていません。
申請は平日しかやっていない所が多いと思いますが、代理で申請することも可能です。
(受け取りは本人のみ)
 
手続きとしては記入した内容に問題がないかを二重三重にチェックします。
身分証明証から住基ネットの情報を参照したり、証明写真のサイズを確認したり、サインが10年使われることを再三確認したり...。
 
とにかく色々なことをひたすら確認します。
あまりに長いものだから受付をしてくれた女性と「暑いね〜、異常気象だね〜」みたいな雑談をしてました。
 
また、申請時に旅行の予定が有る方は、その内容について確認があるそうです。
私はこの時点では旅行の予定がなかったので確認がありませんでした。
(この4日後にはタイ行きのチケットを手配してましたが)
 
だいたい時間にして30分ぐらいで申請の手続きが完了しました。
最後に受け取りの際に必要な書類を3枚もらいましたが、地域によって枚数に違いがあるかもしれません。
これらを無くすと受け取り不可になるので気をつけましょう。
 
どうやらこの時点で「審査に通った」ということらしいですね。
それを知らずに受け取りまので間、
「落ちたらどうしよう...!もうチケット手配しちゃったよ!」
と無用な心配をしていました。
 

受け取りに行く

申請時に受け取った受理票に記載された日付から受け取りが可能になります。
一般に1週間かかると言われているとおり、私は8/2に申請して8/9からでした。
 
受け取り時には発行するパスポートの年数に応じた手数料として、収入印紙都道府県の収入証紙が必要です。
これらはパスポートセンターが用意してくれていたので、当日手数料分の現金を持って行くだけで大丈夫でした。
私は10年なので16,000円です。
 
受付に行くと、まず収入印紙と収入証紙の有無を聞かれるので現金を持参した旨を伝えました。
これらは自分で書類に貼り付ける必要があるらしくペタペタ貼り付けます。
 
そうしたら書類に名前と日付を記入して、手続きはほぼ終了です。
あとはパスポート渡され、名前などの最終確認して、IC入りなので扱いに気をつけることなど注意をされます。
 
受け取りは約5分で完了して、想像以上にあっさりしていました。
 

海外へ向けた最初の1歩!

パスポートを受け取ることができて、晴れて海外へ行くための1歩目を踏み出すことができました!
わからないことは職員さんに聞くと親切に答えてくれるので、滞りなく進みました。
 
途中でもチラっと書きましたが、私はパスポートを申請した3日後に行き先を決めて、次の日には航空券とホテルを手配しました。
そのことは次回の記事に書きたいと思います!

チェス日記(2018/08/09):見事な悪手で短手数チェックメイト

最近はデイリーチェスで打ったことのないオープニングを選ぶのがマイブームの私です。
しっかりと振り返りができていなかったので、久々に振り返りをします。

最近の学習状況

  • トッププレイヤーの対局読解
あとで記事にしようと思っているのですが、マグヌス・カールセンユディット・ポルガーの対局とか見たりしてます。
やはり上級者同士の対局だと見えているものが違うと感じる反面、1手ごとの意図を汲み取っていくと大局観が身につく気がします。
あくまで気がする程度。
 
最近はあまりチェスの勉強していないです。
タクティクスも調子が悪くグググっとレートが下がって、あまり取り組む気になれません…。
レートは目的ではないのだけど、モチベーションを大きく左右してしまうのが実情です。
 
あとはChess.comのトーナメントに初参加してみました!
これについては結果も含めて、あとで記事にしてみたいと思います。
 

1局目:メイトを許す大悪手で13手でチェックメイト

私が黒で、13手目でチェックメイトされました。

  • 相手の5.Ng5はf7の弱点を狙っており5…O-Oが最善手ですが、以前は「5…O-Oすると6.Bxf7 Rxf7 7.Nxf7 Kxf7となるけど、ルックを失いたくない!」と考えていました
  • 8…d5は「f6のナイトでNxe4とすれば相手のg5のナイトにクイーンが当たる!それに9.Bxc8なら9…Rxc8でルックを中央に寄せられる」と考えましたが大悪手でした
  • 8手目の最善手は8…h6で、9.Nh3 Nxg4 10.Qxg4 d5 11.Qg3 dxe4とすれば堅実にセンターの支配をできた
  • 10…dxe4は「クイーンに攻撃しながらポーンアップだ!」と考えましたがc3のナイトを見落としていた悪手で、11.Nxe4とされるとf6のナイトとf7のポーンが瀕死になります
  • 11…Nxe4は「11…Re6でナイトを守ると12.Nxe6で取られる。あ、Qxf7+でもKh8で1ポーンダウンで済むじゃん!」と考えて負けが確定した大悪手で、相手のd7のナイトに動きがなく意識が向かずに13.Qxh7#という手が全く見えていませんでした
  • 11手目の最善手は11…Be7としてナイトを守る1手で、12.d3 Nd4 13.Qd1 Nxe4 14.Nxe4と普通の展開に持っていくことができました
 
個人的には10手目のdxe4の時点で攻めることに囚われていたので、負けが確定していたと感じました。
特にg5のナイトに動きがなかったので見くびっていたこと、10.Qf3という手を悪手として無視していたことが仇になりました。
「初級者のやりがちなミス100選!」があったらぜひ収録したい1局です。
 

2局目:自分も相手も大悪手合戦!

私が黒で、39手目で時間切れ負けしました。

 
 
  • 6…d5は「センターに居るナイトを守りつつコマを展開できる!」と考えた1手だけど、a4のビショップからキングへのピンを自ら作ってしまう悪手だった
  • 7…Bd7は「やばい!ピンを防がないと!ついでにビショップを展開しよう」と考えたけど大悪手で、8. Nxd7 Qxd7 9.d3でナイトを守りきれないと気づけなかった
  • 最善手は7…Bd6で悪手を咎める1手で、8.Bxc6でも8.Nxc6でも形を崩さずに乗り切ることができた
  • 15…Qc6はこの時点で5分ぐらい使っていて「15.Nc3の意味がわからない!とりあえず何か打たないと!」と考えた1手で大悪手だった
  • 最善手は15…Nxb3で、b3のビショップをテイクしながらルックとクイーンを同時に攻撃することができた
  • 16…Qb6は「とりあえずクイーンを逃さなきゃ!」と慌てて打った1手で、16…Rxd5なら17. Nxd5 Qxd5でルックとナイト+ビショップの交換ができた
  • 19…Nxa1は時間がなく「19.Qxe5?ならルック取れるじゃん!」と考えた1手だったけど、19...Bxf2+なら20.Kh1 Nxe1 21.Rxe1Bxe1 22. Qxe1でナイト+ビショップとルック2個の交換ができた
  • あとはもう時間がないからひたすら悪手を連発し続ける…
  • 26.Rd2は相手の大悪手で26…Qxh7でクイーンをテイクできたけど、30…Rf6でクイーンを落として負ける羽目になった
 
今回は序盤で時間を使いすぎて、15手目辺りから悪手を連発する羽目になりました。
相手もかなり悪手を打っていたのですが、持ち時間がない状態だと意図が分からず適当な1手(ほぼ悪手)で応じるしかなくなります…。
 
30…Rf6が特に顕著なのですが、「d6のビショップを攻撃してやろう!」とc5のクイーンが攻撃されていることに気づかず、つい攻撃することばかりを考えてしまいます。
時間がないなかでくだされる判断はその人の本質的な部分が現れると思うので、もっと駒の位置だけでなく「効き」を見られるようになる必要があると痛感しました…。

Chess.comのレートが厳しいという説は本当なのか?各レートとの比較

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オンラインでチェスをやる場合には、そのサイトでの戦績に応じてレートがつくことになります。
なのでChess.comlichess.orgなど、そのサイトごとにレートが異なります。
 
大会などの公式戦に参加する場合には、国際チェス連盟(FIDE)が発表するELOレーティングというものがその人のレートになります。
(ELOレーティングとは、チェスに限らず1体1のボードゲームで実力を算出するための計算法)
 
そこで誰もが気になることが
 「Chess.comのレートはどれくらい正確なのか」
ということです。
 
そこで今回はブリッツのレート、スタンダード(現ラピッド)のレート、公式戦のFIDEレートと比較した場合を見てみます!
 
※記事中でスタンダードと表記していますが、これは現在のラピッドに該当するものです。

レートと実力の関係

このブログでも以下の画像を参考に自分の実力を説明してきました。
現在800台の私は「ルール覚えたて」に該当することになります。
 

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しかし、一緒にチェスをやっている方から
 
「それはスタンダードの基準で、持ち時間の少ないブリッツではまた基準が違うのでは?」
 
という指摘をいただき、衝撃を受けました...!
1番プレイするブリッツを基準に考えていましたが、これはいわゆる「早指し」だったことを思い出しました。
 
たしかにデイリーなどのゲームモードによってレートにバラツキがあり、どれが実態を表すのか疑問はあります。
しかし、それを知るためには各レートを比較して調査する必要しなくてはなりません…。
 

実際に調査している人がいた!

Chess.comの記事に「Chess.com Rating Comparisons」というものがあると紹介していただきました。
この記事では、Chess.com ブリッツのレートとスタンダードデイリーチェスUSCFFIDEの各レートをユーザーにアンケートを取っています。
 
記事では265名のデータから以下のような結果が得られたそうです。
 
Blitz
Standard
Bullet
Turn-Based
USCF
FIDE
800
1105
667
1355
944
1207
850
1134
720
1380
992
1240
900
1164
773
1406
1039
1273
950
1193
827
1431
1087
1306
1000
1223
880
1456
1134
1338
1050
1253
933
1482
1182
1371
1100
1282
987
1507
1229
1404
1150
1312
1040
1533
1277
1437
1200
1342
1094
1558
1324
1469
1250
1371
1147
1584
1372
1502
1300
1401
1200
1609
1419
1535
1350
1431
1254
1634
1467
1568
1400
1460
1307
1660
1514
1600
1450
1490
1360
1685
1562
1633
1500
1519
1414
1711
1609
1666
1550
1549
1467
1736
1657
1699
1600
1579
1521
1762
1704
1731
1650
1608
1574
1787
1752
1764
1700
1638
1627
1813
1799
1797
1750
1668
1681
1838
1847
1830
1800
1697
1734
1863
1894
1863
1850
1727
1787
1889
1942
1895
1900
1757
1841
1914
1989
1928
1950
1786
1894
1940
2037
1961
2000
1816
1948
1965
2084
1994
2050
1845
2001
1991
2132
2026
2100
1875
2054
2016
2179
2059
2150
1905
2108
2041
2227
2092
2200
1934
2161
2067
2274
2125
2250
1964
2214
2092
2322
2157
2300
1994
2268
2118
2369
2190
2350
2023
2321
2143
2417
2223
 
この数値を一見してわかることは、
デイリー > FIDE > スタンダード > USCF > ブリッツ > バレット
というレートの関係です。
 
そして何より、ブリッツのレート800のときにはスタンダードで1100、FIDEレートは1200となることがわかりました!
私はブリッツが現在890なので、スタンダードで考えると1100台ということになります。
 
めっちゃ強いやーん!じぶーん!
 
と思わず叫びました。
 

全体的な傾向はどうなのか

先ほどのデータを使って、x軸にブリッツのレートを置いた各レートとの線形回帰のグラフを作成しました。
今回は主にChess.comのスタンダードと公式戦のFIDEレートを見たかったので、他の回帰線は点線にしました。
 

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パット見で以下のことがわかります。
 
  • ブリッツがのレートが低い時ほどスタンダードとFIDEレートのほうが高い
  • ブリッツのレートが高くなると、スタンダードとFIDEレートの方が低くなる
 
スタンダードとFIDEレートは傾きからもわかるように、ブリッツのレートが高くなるほど両者との差が縮まります。
スタンダードはブリッツのレートが1700くらい、FIDEはブリッツのレートが2000くらいのときに逆転するようです。
 
バレットに関してはブリッツのレートが低いときほど、バレットの方が低くなります。
傾きがキツイことからもわかるように、ブリッツのレートが上がるほど差が縮まります。
2300になるころにはほぼ差がありません。
 

Chess.comのレートは本当に厳しかった

今回の結果から、
Chess.com のブリッツのレートは厳しい
ということがわかりました。
 
というより、持ち時間が短いほどレートが低くなる傾向があります。
レートの基準が厳しいというより、持ち時間が少ないほど難易度が高いというのが正確な表現でしょうか。
 
今回参考にしたデータから、新しい図を作成しました!
スタンダードとFIDEレートを参考に、ブリッツのレートを変換した形になります。
今後はこの図を参考に現在地を確認していきたいと思います。
 

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ちなみに参考データとしては以下のとおりです。 
Blitz Standard FIDE
800 1105 1207
1000 1223 1338
1200 1342 1469
1500 1519 1666
1800 1697 1863
2000 1816 1994
2200 1934 2125

おまけ

ちなみに、この調査については2015年2016年も行われています。
今回それらのデータを用いなかったのは以下の理由です。
  • 2015年のものはブリッツ、バレット、デイリー、USCF、FIDEしかない
  • 2015年のものはブリッツのレート850からしかFIDEレートがない
  • 2016年のものはブリッツのレート1200からしかデータが揃っていない
 
これらのデータを見てみたい、という人向けに記事のリンクを載せておきます。

 

 

草加せんべいの庭で「せんべい手焼き体験」してみた!大人も楽しめる

学校も夏休みに入り、
「今年はどこに行こうか…」
と頭を悩ませる時期になりましたね!
子どもはのんきにアイスクリーム頭痛に悩まされている頃でしょう。

 

今回は夏休みの「ちょっと出かけたい」に応えられるおすすめスポット、埼玉県 草加市にある「草加せんべいの庭」をご紹介します。
こちらではせんべいを焼いてみる体験ができる他、100種類ものせんべいが購入できるお店、せんべいを使った料理が楽しめるカフェなどがあります!


草加といえば煎餅!

草加といえば「草加せんべい」ですね!
私の中ではそれしか思いつきません!
あとは私の名前(ソウタ)に音が似ていることくらいでしょうか。

 

それはさておき煎餅を作っているところは数あれど、どうして「草加せんべい」が有名になったのでしょうか?

気になったので少し調べてみました。

草加せんべいの歴史

どうやら「おせんさん」という話が有名なようです。

「おせんさん」によれば、草加で団子を売っていたおせんさんという女性がいました。
この女性が売れ残った団子をもったいないから潰して焼いたものを販売したところ、たちまち人気になり名物「草加せんべい」ができたということです。

が、これは昭和時代に作られた物語だとか…。
じゃあ実際の歴史は?

 

草加は昔からお米がよく取れる米どころだったらしく、農家の人達は余ったお米を乾燥させて保存食にしていました。
江戸時代になって宿場街ができると、その保存食をお店に並べるところが多くなりそれが広まったそうです。
その保存食こそ「せんべいの原型」で、醤油が一般的になると醤油を塗るようになり、現在の「せんべい」の形になりました。

 

更に時代は流れ大正時代、「草加せんべい」の名を冠することになる出来事がありました。
当時の天皇陸軍の大規模な演習(陸軍特別大演習)に際して川越に足を運びました。

そのときに埼玉県の名物として草加のせんべいが献上され、

天皇が召し上がるほど草加のせんべいはうまいのか!」

と世間に広く知れ渡って「草加せんべい」という名が一般的になったそうです。

天皇が召し上がるだけで名前がつく、という影響力が時代を表していますね。

 

そんな歴史ある草加せんべいを「手焼き体験」して来ました!

せんべい手焼き体験してみた

11時頃にせんべいの庭に着くと、たまたま団体さんがいらっしゃっていてとても賑やかでした。
子連れの親御さんが多く微笑ましい限りです。
私は脇目も振らずに早速「せんべい手焼き体験」をしてみました!

 

手焼き体験をするには外にあるカフェで注文をします。
2枚で540円で体験することができます。

 

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カフェの周りにはせんべいを焼くことのできるコンロがズラッと並んでいました。
園内は建物も庭も純和風の作りで、見ているだけで涼しめます。
実際はめちゃくちゃ暑いですが。

 

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しばらくすると、店員さんが道具一式を持って案内してくれました。

コンロが夏に喧嘩売ってるくらい熱いので前に来るとそこそこ暑いです。

ただ、店員さんが扇風機を横に持ってきてくれたので助かりました…!

 

こちらがせんべいを焼くときに使う道具一式です。
右側のトレイに乗っているのが、塗るための醤油とハケ、トング、せんべいで、左の取っ手がついているものが押し瓦という道具です。
これらを使って焼いていきます!

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1枚目のときは店員さんが手順やコツを説明してくれます。
それが結構わかりやすくて、聞きながらやっていると上手に焼けます!

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「あれ、私才能あるんじゃね?煎餅職人なれんじゃね?」

と思いましたが、2枚目のときに錯覚だったと気づきました。

意気揚々と手順を思い出しながら2枚目に取り組んでみた結果…


「まずは置いて、1,2,3でひっくり返す!」

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「それを繰り返してだんだん膨らんできたら、反り返るのを待つ」

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「反り返ってきたら、押し瓦で1秒押しつける!」

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「こっからはスピード勝負やでぇ!」

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「これを平らになるまで5,6回繰り返して…」

と思ってたら写真撮ってて押し付け過ぎたせいでがっつり焦げた…。
本当に写真のせいです…まじで。

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本当はこのあと平になったら、両面5秒ずつ焼きながら均等に焼き目をつけていきます。
ただ、それを繰り返したらダークマターになりかけたのですぐに切り上げました。

 

最後に醤油をハケで塗ります。 

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これで完成です!
焼け具合があまりに違うのでもはや別の種類のせんべいのようですね…。
コーヒーの浅煎りと深煎りのようなものだと思って勝手に納得しました。


せんべいは手で持てるようになったらすぐに食べることができます。
何より、自分の手で焼いたできたてせんべいを食べることができるのは、貴重な体験です!
実際にその場で食べてみると、
「はじめて焼いたのにこんなに美味しいものができるんだ!」
と嬉しくなりました。

 

自分の手からこんなものができるのか!」という驚き。
これはお米が美味しいから作れるんだ!」という感動。
そうしたものを自分の手を通して、生きた体験として味わうことができました。

何歳になっても忘れたくない感覚です!

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100種類以上のせんべいを販売している店内へ

せんべいの手焼き体験をしたあとは、100種類ものせんべいを取り揃えているという店内にやってきました!
店内も和風の作りで落ち着いた雰囲気で商品を見て回ることができます。

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そしてなにより、多くの商品を実際に試食することができます!
これがすごく美味しく楽しい!!
子どもだけでなく大人も夢中になります。

少なからず私は夢中になりました。

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店内には本当に多くの種類のせんべいがあります。
数種類の草加せんべい、おこわ、揚げたせんべい、チョコのせんべい、非常食のせんべい…
ありすぎてもはやせんべいのラビリンスです。

私は迷いすぎて自分が誰だか分からなくなってきたので、

「やっぱり草加せんべいなら外れないでしょう!」

と振り出しに戻って草加せんべいの詰め合わせを購入しました。

 

ただ、そんな中でも目を引いたのが1枚1000円の高級せんべい「天晴(てんはれ)」です!

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私は最後まで悩んで結局買いませんでしたが、ご家族で1枚を分け合って食べるのもいいかもしれませんね。

しかし1枚1000円となるとよほど美味しいんでしょうね…1口だけでも食べてみたかった…。

 

せんべいを使った料理?

せんべいを焼く体験をして、お買い物をしたら、やることはあと1つですね。
そう、お食事です!

草加せんべいの庭ではせんべいを使ったアイスが有名だそうですね。
実際にお客さんの9割はアイスを食べていました。

 

私はちょうどお昼時だったのでお食事系の「ヘルシーサンド」を注文しました!

こちらはもちもちとした生地にごぼう粉末状にしたせんべいで作ったパテ、シソを挟んだものです。

値段は450円くらいでした。

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パテが想像より柔らかくフニャッとした食感でしたが、せんべいの醤油を使った味付けとシソの風味が相性抜群でサッパリとしていて美味しかったです!
白い生地のモチモチとした食感とごぼうのシャキシャキ感もよかったですねー。

 

ただ欲を言えばもう少しボリュームがほしい…。
実際は軽食になるかどうか、せいぜいおやつ程度の大きさです。

 

メニューはせんべいを使ったアイス、ヘルシーサンドの他にもせんべいを使ったドーナツ、うどんなどもありました!
個人的におすすめなのはお食事系よりおやつ系のメニューでしょうか。
お店の中で食べることもできますが基本的に外で食べるので、夏場は特にアイスが最適だと感じました。

 

まさに「せんべいのテーマパーク」!

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せんべいの手焼き体験をして、せんべいを試食しながらお買い物をして、せんべいを使った料理を堪能する…。
草加せんべいの庭はせんべいのテーマパークのようなところでした!

そして、

「お米を使ってこれほど豊かなものが作れるんだ!」

ということを身を持って体験できる最高の場所です。

 

ここに行ったあとせんべいを食べていると、お米の美味しさに意識がいくようになりました。

食感や醤油の風味だけでなく、噛んでいると段々感じられるお米の風味や甘みがせんべいによってぜんぜん違うことに気が付きました。
それまでは気づくこともなかったことで、やはり体験は最高の「学び」ですね!

 

ちなみに、せんべい手焼き体験、買い物、食事をして草加せんべいの庭での滞在時間はちょうど1時間位でした。

 

 

 

 

チェス日記(2018/08/01):悪手がなかった対局の特徴とは?

いつもは負けた対局を中心に振り返っているので、今回はChess.comの分析で悪手・大悪手がなかった対局を振り返ってみようと思います。
そうすることで、何が良かったのかを明らかにして再現性を高めていこうと思います!

振り返り

1局目(緩手/悪手/大悪手無し)

私は黒で、10手目にチェックメイトをしました。
分析で最善手は88.9%、CAPSは99.55でした。

  • 1.c4に対して1…e5としたのは「e5は脅かされないからセンターを支配するチャンス」と考えたけど、3.Bg2でd5が殺されたのはなるほどと思った
  • 3…Nc5としてd5のポーンを突く準備をしつつキャスリングの準備を完了した
  • 5…a5は「5.a36.b4を突いてc5のビショップを攻撃する1手だろうからそれを防ごう」と考えた1手だけど、5…c6 6.b4 Bd4とすればd5を突く準備をしつつセンター支配を強められた
  • 6...Re8は「d5を突くためにc6を打ちたいけどNc6ができずe5ポーンが浮くから、それを防ごう」と考えた1手で、我ながらいい筋だと感じた
  • 7…d6は「相手のポーンのおかげでマイナーピースが動きづらいけど、とりあえずビショップの道を開こう」と考えた1手が結果として最善手で、堅実な手だったと感じた
  • 8…h6は「バックランクに窮屈さがあるからQxf6でクイーンだけでも前に出そう」と考えた1手で、これがメイトにつながる手筋になった
  • 相手の10.b4があったときf6のクイーンc5のビショップの利きが頭に入っていたから、すぐに10…Qxf3#という咎める1手が思浮かんだ
相手の1手1手について意図を考えながら対応できたと思います。
「自分がどう仕掛けるか」ではなく「相手の狙いをどう対応すれば防げるか」を考えられていたのが良かったです。
 

2局目(緩手/悪手/大悪手無し)

私は黒で、24手目にチェックメイトをしました。
分析で最善手は68.2%、CAPSは94.45でした。

  • 2...exd4は「センターの支配を失いそうだけど3…Nf6でポーンを攻撃しつつセンターを支配しよう」と考えた1手で、先のことまで考えることができていた
  • 4.Qe5+は悪手だと思っていて4.e5とされていたら少し困っていた(分析の結果、4.e5 Nc6 5.Qf4 Qe7としてひたすらe5をいじめる手筋が気持ちよかった)
  • 5…d6は「クイーンを攻撃しつつビショップの通り道を開けよう」と考えた1手で、すぐクイーンを攻撃したくなるいつもの悪い癖で6...Nc6としたほうが形としてよかった
  • 8…Nc6は「8…Re8から9…Bb4としてクイーンを攻撃しよう」という考えを抑えて「まずはc5のポーンを守ろう」とした1手で、安直な攻撃より守りを優先できのが良かった
  • 10…Bb4は「クイーンをピンにして確実なクイーンアップ」を狙った1手で、相手の10.Nf3という悪手を見事に咎めることができた(あとNc6をしっかり認識してうまく活用できた)
  • 12…Re8e5のナイトをピンにして相手の13.Rxd7に対して、13…Qxd7ではなく13…Rxe5+から14…Qxd7とできたのが「価値の高いコマに対する利き」にとらわれず考えることができていてよかった
  • 20…Rxa2は「メイトをする手筋を考えるよりまず局面をシンプルにしよう」と考えた1手で、20…Qf3ならメイトの手筋があった(20... Qf3 21.Rf1 Nd3 ~ 26. a3 Qg2#)
  • 22.Qf3は「ナイトとルックをフォークにしながらメイトを狙う」1手で、我ながらよく見えていた1手だと感じた
  • 23…Rxe3は「ルックのサクリファイス24…Qg2#がある」と考えた1手で、価値の高いコマを捨てる判断ができた点で成長を感じた
序盤にポーンを突きあった局面で交換の結果(ポジション)まで考えた上で着手できて、苦手な部分を意識できた実感がありました。
価値の高いコマに利きが当たっていても盤面全体を見てよりよい選択を考えられたり、サクリファイスなどをした上でのメイトを考えられたのが良かったです。
常に相手の手に対して意図を考えてそれを阻止しようとしていた結果、相手のボロが出始めてそれを咎める手筋で解消することができた。
 

気づいたこと

 
  • 「自分が何を打つか」だけでなく「相手の狙いはなにか、それを防ぐ1手はなにか」を考えながら手を進めていた
  • 「攻撃できるから攻撃する」ではなく「守りを盤石にしたうえで攻撃を仕掛ける」ということを心がけていた
  • 勝てたのは「独創的な鋭い攻め」ではなく「相手のミスを咎め手筋」だった
 
総じて言えることは「相手の手をしっかり見ていたこと」ですね。
つまり、局面を正しく評価する「状況判断」ができたいたかどうかです。
ダンスは相手のリズムを把握してステップを踏まないと成立しませんよね。
それと非常に似た感覚を覚えました。
ダンスやったことないけど。
 
逆に、今までは何を見て1手1手を考えていたのだろうか、とさえ思いました。
おそらく
 
「俺のペースに合わせて踊れよ!オラオラ!」
 
みたいな考えで脆い攻撃を展開して「こうあってほしい」「相手にはこう応えてほしい」と独りよがりのダンスをしていたのでしょうね。
ダンスやったことないけど。
 

おまけ

このプロブレムがどうしてもわからなくて、ヒントを見てやっと答えがわかりました。
その結果、「どうしてわからなかったのか」もわかりました。

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正解は1.Qe6+なのですが、これは「ポーンを進めるためにクイーン交換をする」1手です。
この選択肢が浮かばなかったのは、直感的に以下の2点を判断したからだと思います。
  • クイーンが無くなったらビショップvsルックで不利になりそう
  • プロモーションをするのにビショップだけでは無理そう
エンディングで「価値の高いコマがなくなる恐怖」と「中途半端な経験則」が阻害要因でした。
これも局面を正しく評価する「状況判断」の不足が原因ですね。
 
 
チェスに本腰入れ始めて1ヶ月の報告をまとめました。

チェス日記(2018/7/30):振り返り千本ノック

最近負けた対局をしっかり振り返ることができていなかったため、一気に振り返ってしまおうという趣旨です。

千本ノックと言っていますが、負けた4つの対局を振り返ってるだけです。

 

それと、最近「レート500台からはじめて1ヶ月たった報告」の記事を書きました。 

 

 

 

振り返り

1局目

自分は白で、24手目で時間切れ負けでした。

  • 相手の2…Bb7を見て「クイーンサイドのフィアンケット珍しいなー」と程度に思っていたらe4のポーンを狙う1手だった
  • それに気づかず4…Bb4に対して5.a3としてしまい、5…Bxc3+でe4ポーンが浮いて6…Bxe4をお見舞いされた
  • 11.Nh4は「e6のポーンがピンされているからキングサイドに一気にコマを進めよう」として打った1手だけどあまり活躍できず安直な1手だった
  • 13.Nxd6は「チェックしつつd3のビショップでルックをテイクできる」と考えていたけど、相手のf6のナイトを見落としていた大悪手(場に出ているナイト+ビショップとルックの交換は損)
  • 18.Qh8+19.h320.Qh5はあまり良くない手で、どれもQg7とすることでg4のナイトを殺すことができた
  • 21.Bxg5+は最善手となっているけど、詰ますことに集中して20…Nc5がナイトをタダ取りできる悪手だと気がついていなかった
  • このあとは25.dxc5が最善手だけど気がつけていなかったので多分無理だった

優勢だったけど負けた時間切れで負けたパターンでした。

2局目

自分は白で、18手目で時間切れ負けでした。

  • 5.O-Oは緩手で5.Ng5としていればf7のポーンを狙いに行けた
  • 10.Be3は「ビショップの展開をして嫌な位置にいるナイトと交換する」つもりだったけど、交換したらむしろ形が悪くなっていた上に手損だった
  • 14.Rb1は「クイーンを追い払いつつb7ポーンをテイクする」ことを狙ったけど、Nc7+ならルックのタダ取りだったし14…Qxa2なら交換に過ぎなかった
  • 17.Bg5は緩手でRxf6が最善手だった(17.Rxf6 gxf6なら18.Nxf6 Kd8 19.Rd7#)
  • 18.Rfxf7は「ルックを同じランクに重ねればメイトできる」と考えたけどメイトが遠ざかる1手で、Nc7Qg4のほうがよかった

優勢だったけど負けた時間切れで負けたパターンです。

 

3局目

自分は黒で、10手目でチェックメイトされました。

 

  • 5…d5は「ビショップの利きを塞いでf7を守ろう」としたけど、その背後には5…O-O 6.Bxf7+ Rxf7 7.Nxf7としてルックを失うことが怖いという心理があった
  • 実際は「戦場に出ているナイト+ビショップ」を「まだ戦場に出ていないルック」と交換できるなら全然得だった
  • 9...Nd4は「Qxd5をするためにクイーンを攻撃してどかそう」と考えたけど、攻撃しか考えていなくて10.Qf7#を許す見事な大悪手だった
  • 素直に9…Qf6でクイーン交換するか、分析で発見した9…Bxf2+という見事な手が良かった(9…Bxf2 10.Qxf2 Qxd5)

フライドリバーにまんまとハマって負けるのが2回目なので、いい加減対策を勉強しようと思いました・・・。

4局目

自分は白で、27手目でリザインしました。

  • 6.dxe5は「クイーンとビショップでd5のナイトいじめたろう」と考えたけど、キャスリングしたほうが形としてはよかった(6…exd4なら7.Qxd4でクイーン交換してセンター支配できた)
  • 序盤のポーンが突きあった局面では「交換すべきなのかどうか」の判断をいつも迷って時間を使ってしまう癖がある
  • 8.Bxc6は「ビショップを逃がすと8…Qxd1 9.Kxd1キャスリングできなくなるからポーンアップで我慢」と考えたけど、普通に考えてキャスリングよりナイトアップの方が価値が高かった
  • ちなみに、8.Bf7+ Kxf7 9.Qxd8でクイーンアップを狙うと9…Bb4+ 10.c3 Rxd8とテイクされる運命にある
  • 13.Nc3は特にいい手が見つからずに苦し紛れに打った1手で、13.Nd4+なら13…Kf7 14.exd7でナイトをテイクできた
  • 14.Rxd5は「b4のビショップのピンが怖い」と考えて打った1手で、Bxc3とされたらbxc3で済む話だったから落ち着いて14.Rad1などメイトにつながる1手のほうがよかった
  • 16.Rad1は「チェックできてルックが戦場に出られる1手」と考えたけど、Be7+なら16…Kd7 17.Bxb4とビショップをテイクできた
  • 17.a3は「ビショップがいてRe7+ができないから攻撃した」1手で、17…Bd6という見事な切り返しをされて動揺してしまった
  • 18.Bd8+は動転してしまって「d6のビショップをテイクするためにチェックして18…Kxd8 19.Rxd6としよう」と考えたけど、完全に視野が狭くなってh8のルックを見落としていた
  • 19.Re3は「ビショップは守れない!ルックをとにかく守らないと!」と早合点した悪手で、18…Ke7によってd6のビショップがピンされているので19.Be7とすればd6のビショップをテイクできた
  • 27.Re8+は「時間がない!とにかくチェック!」と考えたけどd7のルックがタダ取りされる悪手で、Nd6+なら27... Kb8 28. Rb7#でメイトだった
  • 27... Kxd7とされた時点で持ち時間3秒しかなかったから諦めてリザインしたけど、28.Rxa8とすればナイトアップでまだ優勢だった

気づいたこと

  • 序盤にポーン同士を突きあった状況で「交換すべきかどうか」を毎回考えてしまう
  • 「ナイト+ビショップ」と「ルック」ならルックの方が価値が高いと考えてしまう傾向がある
  • 序盤なら特に「コマの価値+かかった手数」も込みで価値判断できるといい
  • 優勢だけど「時間切れ」と「時間がなくて悪手連発」して負けることが本当に多い
  • チェックできる局面だとメイトできるかどうか、より良い1手があるかを考えずにとにかくチェックしてしまう傾向がある。