ベルマークのない自由帳

ベルマークのない自由帳

有益と無益の境界例

Chess.comでレート1500を目指して:1ヶ月目の報告

Chess.comのことを「チェスコム」と呼ぶ日本人が多いことに違和感を覚える私です。
呼び方は「チェスドットコム」だと思うんですよ。
 
それはさておき、ココ最近対局の振り返りや学習状況の報告ができていませんでした。
あまり上達過程のブラックボックス化をしたくないので、今後は更新頻度が上がるよう祈っておきます。
 
Chess.comでレート1500を目指す!」という宣言をした最初の記事から1ヶ月(とちょっと)経ちました。
 
中間報告として、ここまでのレートの変動や学習内容、気づいたことなどをまとめたいと思います!
 
 

レートの変動

はじめた当時は543という桁外れな低さでしたが、果たしてどれだけレートが上がったのか…
 

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826!上昇値にして283!
やっと魔境から脱して「ルール覚えたて」の領域に足を踏み入れることができました!!
  

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最高で866という時期もあり「300も上昇しましたー!」みたいな報告をしたかったのですが、最近時間切れ負けが続いて叶いませんでした。
ここまで来て改めて「初級者の壁厚すぎるだろ…」と感じました。
 

1ヶ月の対局数

一応「1日1局以上」ということを学習内容として掲げていて、ほぼ毎日1局以上はこなしていました。
対象期間は最初の記事を書いた6/26から、現在記事を書いている7/28までとさせていただきます。
その辺は適当です。
 

ブリッツの対局数

基本的に持ち時間10分か5|5でやっていて、見ているレートもブリッツのものになります。
この1ヶ月のブリッツ対局数は61局でした!
一応1日1局以上やっている計算になりますが、確認したところ3日ほど対局していない日がありました。
 
対局の内訳は勝利が34、引き分けが1、敗北が26という結果でした。
思ったより勝ってる!
 

デイリーチェスの対局数

気まぐれで何度かデイリーチェスをやっていました。
持ち時間は1日のみで、この1ヶ月での対局数は2局でした。
ただ、今も2局進行中です。
 
内訳は、なんと2局とも勝利で全勝
レートは1210となっていますが、対局数が少なく1局での変動が大きすぎるのであまり参考になりません。
 

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デイリーはゆっくり考えることができますが、やっぱり勝敗がつくまで時間がかかりますねー。
まだ時間あるからいいや」と思って温めておいたらギリギリになってしまう、ということもしょっちゅうあったので気をつけたいです…。
 

学習状況

ここはどうやって書いたらいいのかちょっと悩んでいます。
というのも、ブログを書くのも学習の1つでしょうし、何をもって学習とみなすかが難しい…。
 

タクティクス

タクティクスは何問解いたのか過去のデータが見れないので概算ですが、多分100〜150くらいだと思います。
調子の良し悪しで問題数にはムラはありますが、必ず1日1問は取り組んでいました。
 

レッスン

Chess.comのレッスンにある「学習プラン」のコースに取り組んでいました。 
 
終わらせたのは初級のコース5つと中級のコース1つです。
 

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 各コースには10個のレッスンがあるので、合計60個程度のレッスンを終えたことになります。
質はすごく高い印象を受けたのですが、すべて英語なのであまり記憶に残っていない…。
 
レッスンはこちらから受けられます。

 

動画視聴

Youtubeの動画やChess.comのビデオを見てました。
あまり見たものを覚えていないのですが、初心者向けのこの動画はよかったです。

読書

これは初心者~初級者の方にはぜひ読んでほしいです!
(amazonの中古で500~600円で買えます)
 
少し高度な部分や1回では理解しきれない部分もありましたが、何度も読んで理解を深めていくに値する内容だと思いました。
特にメイトの部分ではキング同士が向かい合うときの「opposition」など実践的な知識、名局の踊るようなメイトなど深いチェスの世界を垣間見ることができます!
 
私は本当に難しいところは「へー、こういうこともあるんだー」と読み飛ばしてました。
 

その他

ブログの記事執筆
オープニングなんかがそうだけど、紹介するという体で文章を書くことで理解を深める方法をとっています。
正直あまり効率的な方法とは言えませんが、自分なりにモチベーションを保つ方法として採用しています。
 
オープニングの勉強

 

 

 
定例会(OTB)の参加
定例会に参加して実際に対面でチェスをするOTBをしてきました。
やはりオンラインとは全く違い、相手の息遣いを感じることのできる場でした。

気づいたこと

何が1番効果的な学習だったか

レート帯やその人の好みによっても異なりますが、レートが500から800になるうえで効果的だったと思う学習法を考えてみました。
私としては「対局の振り返り」が1番効果的だったと思います。
理由としては、自分の弱点やクセ、学んだことが活かせているのかどうか、などが確認できる場が振り返りだけだと感じたからです。
 
特に初心者のうちはコマをタダ取りされるような大悪手を打ってしまう事が多いです。
それがどうして起きるのか」を考えていくことで改善することができます。
以下の記事にそうした振り返りの内容が書いてあります。
 

レート500~800やりがちがミス

クイーンやルックなど価値のあるコマが動いたり、攻撃されたときにそこだけを見てしまう傾向があることがわかりました。
相手の1手が反撃の余地がある悪手だったとしても、その部分的なコマだけに意識が集中してしまうので、こちらも悪手で応じることになってしまいます。
 
また、攻撃することばかり考えてしまい防御が疎かになることが多いです。
チェスで勝利するには「相手のキングを詰ます」ことはもちろんですが、「自分のキングを守る」という前提が崩れては成立しません。
  

感想「思ったより何もしてない」

1ヶ月を振り返ってみた感想としては「思ったよりチェスやってない」ということです。
対局数の少なさもそうですが、学習内容もいろいろと手を出してみたものの、深く掘り下げていくような深度のある学習はしていませんでした。
1ヶ月でこれだけかー」というのが素朴な感想です。
 
逆にこれだけしかやっていないのにレートが上がっているので、もう少し本腰を入れたらぐんぐん成長できるのではないかと期待していたりします。
 

今後の目標

最初の1ヶ月は特に目標も設けず「とりあえず始めてみよう」の精神でした。

なので、2ヶ月目からは目標を設定して達成度を確認しながら進めていきたいと思います。

2ヶ月目の目標は…

 

レート1000到達!

 

我ながら大きく出たなと思いますが、行けそうな気がするのでやります。

チェス初心者が学ぶべきオープニング7選!メリット・デメリットも紹介

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初心者のうちは序盤に時間を使ってしまい、後半に持ち時間がない!といった事態になりがちです。
それを避けるためにオープニングを勉強しようと思う人も多いと思います。
しかし、オープニングを学ぼうにも星の数ほどあってどれを学べばいいのかわかりづらい…。
 
今回は初心者向けに「まずはこれだけ覚えておこう」というオープニングを7つ紹介します!
それぞれのメリット/デメリットよくある展開について簡単に触れていきますので、気に入ったオープニングは更に調べてみてください。
 
メリット/デメリットは白か黒どちらかの目線で書いているので、両方合わせてそのオープニングの特徴と捉えてもらえるといいかと思います。
また、よくある展開はChess.comのデータベースで最も多く選択されている手筋を紹介しています。
 

e4から始まるオープニング

ルイ・ロペス(別名:スパニッシュゲーム)

1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 3.Bb5

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ルイ・ロペスは最もポピュラーなオープニングです。
1.e4 e5は序盤のセオリーに従ってセンターの支配を狙う1手です。
2.Nf3でd5のポーンを攻撃された黒は、2…Nc6という手でポーンを守ります。
3.Bb5でe5のポーンを守るナイトにプレッシャーを掛けてセンターの支配を狙いつつ、コマを迅速に展開しています。
 
メリット
・いろいろな局面の変化が楽しめる
・白は長期戦で力を発揮しやすい傾向がある
・白はコマをすばやく展開してキャスリングの準備ができる
 
デメリット
・研究されているためガチガチに理論的な手筋が存在する
・黒には防御する手段が豊富にある
・黒は後半に白マスビショップから攻撃をしかけるチャンスがある
 
よくある展開
1. e4 e5 2. Nf3 Nc6 3. Bb5 a6 4. Ba 4Nf6 5. O-O Be7

イタリアン・ゲーム(別名:ジオッコピアノ)

1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 3.Bc4

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2手目までは先程のルイ・ロペスと同じ展開になりますが、3手目のビショップの位置で狙いが変わってきます。
3.Bc4で白はセンターの支配をしつつ、キングにしか守られていないf7のポーンを狙いに定めています。
 
メリット
・コマの展開をしつつ役割をもたせる自然なコマ運び
・センターに直接プレッシャーをかけられる
・すばやくコマを展開できる
 
デメリット
・c4のビショップを攻撃される恐れがある
・黒は即座にセンターを支配されるわけではない
 
よくある展開
1. e4 e5 2. Nf3 Nc6 3. Bc4 Bc5 4. c3 Nf6 5. d3 d6

フォーナイツ・ゲーム

1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 3.Nc3 Nf6

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このオープニングも2手目まではルイ・ロペスと同じですが、3手目でナイトを動かします。
3.Nc3 Nf6はセンターの支配を狙いつつ、コマを展開する序盤のセオリーに従った1手になります。
以前は前時代的で面白みのないオープニングと考えられていましたが、最近は見直されて人気が出てきたそうです。
 
メリット
・序盤のセオリーに従った自然なコマ運び
・理にかなっていて堅実
 
デメリット
・引き分けになりやすい
・クローズな展開になりやすい
・極端にシンプルな局面になることがある
 
よくある展開
1. e4 e5 2. Nf3 Nc6 3. Nc3 Nf6 4. Bb5 Bb4 5. O-O O-O

ツーナイツ・ディフェンス(別名:フライドリバー)

1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 3.Bc4 Nf6

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これはイタリアン・ゲームの変化系の1つになります。
3.Bc4に対して3…Nf6とすることで、e4のポーンを攻撃しています。
ただし、4.Ng5に対して4…Nxe4としてしまうとf7の急所を突かれることになるので注意しましょう。
 
メリット
・黒が攻撃の主導権を握れる
・黒は黒マスビショップを比較的自由に動かせる
 
デメリット
・白の4.Ng5によってf7の急所が狙われる
・白はギャンビットによる素早い展開か長期的な展開を選べる
 
よくある展開
 
1. e4 e5 2. Nf3 Nc6 3. Bc4 Nf6 4. d3 Be7 5. O-O O-O

d4から始まるオープニング

クイーンズ・ギャンビット・アクセプテッド

1.d4 d5 2.c4 dxc4

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ギャンビットとは「コマを捨てる代わりに展開やポジションでの優位を目指す」ことを指します。
クイーンズ・ギャンビットでは1.d4 d5 2.c4とすることで、クイーンサイドのポーンを捨てる手を指しています。
こうすることでクイーンサイドを開きつつ、黒よりセンターの支配を強めることができます。
「アクセプテッド」は黒がコマをテイクした場合のことを指します。
白はeポーンを動かすことで白マスビショップがc4に当たるので、効率的にコマの展開をしていけます。
 
メリット
・黒は多くのコマを自由に動かすことができる
・ダイアゴナルがオープンになる
・d4へカウンターする可能性を残せる
 
デメリット
・白のポーンがセンターに残る
・cファイルが白にとって有利なラインになる
・白の白マスビショップでc4ポーンを簡単にテイクできる
 
よくある展開
1. d4 d5 2. c4 dxc4 3. Nf3 Nf6 4. e3 e6 5. Bxc4 c5

クイーンズ・ギャンビット・ディクライン

1.d4 d5 2.c4 e6

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ディクラインでは2手目で相手の白のコマをテイクしません。
2...e6とすることでd5のポーンの厚みを増しつつ、黒マスビショップの道を開きます。
黒はc4のポーンを基本的にはテイクしませんが、Bd3としてきた場合に手損をさせる(テンポを得る)ためにdxc4 Bxc4とすることがあります。
 
メリット
・黒にとっては1.d4に対して最も守りの固い手筋と考えられている
・すばやくコマの展開をできる
・白のコマが
 
デメリット
・黒は白マスビショップの道を塞いでしまう
・白は白マスビショップが動けないことを利用した攻撃をしかける
・テンポを得るための戦いになりやすく少し高度な展開もある
 
よくある展開
1. d4 d5 2. c4 e6 3. Nc3 Nf6 4. Nf3 c6 5. e3 Nbd7

スラブ・ディフェンス

1. d4 d5 2. c4 c6

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スラブディフェンスは2手目がクイーンズ・ギャンビット・ディクラインと異なります。
黒は2…c6とすることでd5のポーンを守りながら、白マスビショップの道を塞がないようにしています。
また、c6にポーンを進めることでdxc4のあとにb5にポーンを進めてクイーンサイドの厚みを増す手筋も残せます。
 
メリット
・黒は白マスビショップの道を塞がない
・d5の守りを固めてセンターの厚みを増すことができる
・c4ポーンに攻撃を仕掛けることができる
 
デメリット
・黒はコマの展開が遅れる
・c6にポーンを進めることでb8のナイトの動きが制限される
 
よくある展開
1. d4 d5 2. c4 c6 3. Nf3 Nf6 4. Nc3 e6 5.e3 Nbd7

チェスの定例会に初心者が参加してみた!初心者歓迎は本当なのか?

普段オンラインでチェスをやっていると、「たまにはOTBで対局したい…」という衝動に駆られる人も多いのではないでしょうか。
人肌恋しい的なアレですね。
しかし、いきなり新参者がコミュニティに参加するのはハードルが高いです。
 
「どんな人がいるの?」
「レベルはどれくらいなの?」
「初心者歓迎ってほんと?」
 
など不安は尽きません。
 
そこで!
レート800台のド初心者である私が、都内で開かれるチェスの定例会に参加してみました!!
 

参加した定例会

今回参加させて頂いた定例会はTokyo Chess Meetupです。
 
今までMeetupを使ったことがなかったので初Meetupでした。
つまり今回は「初国際交流」+「初チェスの定例会」というダブルパンチです。
我ながら度胸があるなと思いました。
 
場所は下北沢で、時間は12:30-16:30というスケジュールでした。
チェスセットを持ってる方は持参してほしいとのことだったので、2セット持って行きました。
(しかし黒のルックが1つ行方不明で1セット使えず...)
 

会場に到着

12:20ごろ会場に到着しました。
まだ誰もおらず、普通にお店の常連さんがカウンターでビールを飲んでました。

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段取りが分からないので店員さんに確認すると...
「だんだん人が集まって、ゆる〜く始まる感じですよー。あ、最初に1000円お願いします。ワンドリンク付きです。」
と教えていただきました。
ちなみにドリンクはソフトドリンクからコーヒー、ビールにワインなどお好きなものを1つ頼めます。
 
手持ち無沙汰でぶらぶらしてたら参加者の方がチラホラ集まりはじめました。
自己紹介をして「普段何してるの?」「チェス歴どれくらいなの?」と軽く雑談をしました。
12:30で4人程になりましたが、驚くことに全員初参加で誰も段取りがわからない!
そして英語で話しかけられても、しどろもどろにしか喋れない!
なんとも居心地が悪い!
 

対局のはじめ方

一人さみしくコーヒーを頂いている内に参加経験のある方が到着しました。
普段の流れを確認してみると
「チェスセットを持ってきた人が空いてるテーブルに準備して、あとは好き好きに始めていきます」
とのことでした。
私も自分のチェスセットを持参してきたので準備を終えて、早速自分から声をかけて1番乗りで対局をしてもらいました!
 
今回は特に何も考えず私から声をかけて「はじめての対局」という壁をいきなり突破しました。
しかし、中には「コツとかそういうのが知りたいんじゃ!」という人もいるかと思います。
そこで対局をはじめる上でのポイントのようなものを紹介します。
 

対局をはじめるポイント

自分から声を掛ける
定例会で対局をする時は基本的に自分から声をかけます。
英語ができない私はほとんど日本の方に話しかけていましたが、外国の方に話しかけるときは
「I wanna play chess, OK?」
と言ったらOKしてもらえました!
 
空いているチェスセットは自由に使える
対局相手を見つけたら空いているチェスセットを自由に使って大丈夫です。
ただし、参加者の方の私物であるため大切に扱うようにしましょう!
 
名前を名乗る
対局前に名前を名乗るようにしましょう。
だいたい対局後には忘れていますが、挨拶の一環として心がけておくといいと思います!
 
実力差関係なし

嘘のような本当の話なのですが、対局を開始する前にお互いの実力を確認し合ったりしません。

特に外国の方はこの傾向が強い気がしました。

私はふざけてると思われたくないので、対局前に「I'm a beginner.」と宣言してました。

ただ、だからといって手加減してくれるわけでもなく、皆さん真剣勝負で挑んできてくれます。

(だから負けても後味いいのかなー、と)

対局のルール

ルールに関してはラフで、持ち時間を設けない対局のほうが多かったです。
持ち時間を設定する場合には相手の方と話し合って時間を決めるなど、特に決まりはありませんでした。
棋譜をつけている方もおらず、みなさん純粋に対局と交流を楽しんでいる様子でした。
 

参加者の方々

1回目の対局を終えてしばらくすると参加者の方でお店が埋まり、賑やかになりました。
とは言っても、実際は集中してるので静かなことが多いです。
 

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人数は20人程度で日本人と外国の方は半々くらいでした。
定例会の参加者にはJCAの大会に参加している方、インドの州の大会で優勝してコーチもやっている方、趣味でたまにやっている方、ひたすら観戦するのが好きな方など様々でした。

さすがに初心者なのは私だけでしたが。

 
あと、たまたま同い年の方がいて、雑談したり一緒にフィッシュ&チップスをつまんだりして仲良くなりました。
一緒に帰ってLINE交換もして、まさか定例会に参加して友達ができるなんて思っても見なかった…!
 

定例会での戦績

今回は5人の方と対局をしていただき、計7局行いました。
結果は1勝6敗と当然ながらボロボロの結果でした…。
 
棋譜をつけていないので詳細は忘れましたが、どの対局も見事にボコボコにされました。
どの対局でも序盤にポーンを落として混乱してしまい、なし崩しに駒を失っていく展開が多く圧倒的な実力の壁を感じました。
対局後にティーチングをしてもらったのですが英語だとほぼ意味が理解できず、何度も「Do you understand?」「You know mean?」と言われました...。
それと、ほとんどの対局で白を持たせていただいたのですが1...c6や1...Nc6と「ナニソレ?」的なオープニングが多い印象でした。
 
何名か「レート800とは思えない」と褒めてくださったのが嬉しかった!
 

オンラインとOTBの違い

 

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オンライン対局との1番の違いは負けてもとても楽しいことです!
レートが関係ないこともあるのですが、対戦相手が目の前にいることで2人で曲を奏でているような感覚があります。
先を読んでいるときの仕草や目の動き、姿勢の変化など相手の「息遣い」が感じられるからだと思います。
ここが1番大事ですね。
できれば毎日でもこの息遣いに触れながらチェスをやりたいのですが、日本だとなかなか難しいのでしょうねー。
 
あとはオンライン対局よりもOTBは圧倒的に疲れます
参加者の方も「大体5局行うと疲れてくる」とおっしゃっていました。
私も最後の2,3局は集中力が持たずに、ピースのタダ取りをされてしまう大悪手を連発してました。
実際に16:30までいたのは6名程度で早々に帰られる方が多かったです。
 

定例会は優しい世界

チェスの定例会は初心者でも楽しめる優しい世界でした!
定例会もHPなどにある「初心者歓迎」の文字は信じて問題なさそうです。
初心者から上級者までチェスさえできれば馴染むことができます。
何より様々なレベルの方と対局することができるのでいい刺激になり、モチベーションがうなぎのぼりに向上します。
 
しかし、今回参加したのがMeetupの1つのため国際交流という側面があり、英語が堪能でない私はちょっと腰が引けてしまいました。
特に聞き取りが全然できなくて「やばい!」という焦りを感じました。
それでも拙い英語でなんとかコミュニケーションが取れたりすると、それだけでめちゃくちゃ嬉しかったです!
私としては日常的に英語で話す機会がないので、それはそれとして新鮮味があり楽しめました。
 
ただ、個人的に「はじめてチェスの定例会に参加する」場合には日本人が中心の定例会をおすすめします。
英語がバリバリ話せる人は別ですが、はじめての場に参加して英語でコミュニケーションを取ろうとするのは素朴に大変です。
ただでさえOTBはオンラインの対局より疲れるので、集中力がマッハで削られると思っていいでしょう。
 
今回参加したMeeupの定例会がどこの定例会でも当てはまるわけではないと思いますが、なにか1つでも参考にしてもらえると幸いです。
もしほかの所に参加することがあったら、また記事にして違いや特徴などをご紹介したいと思います!

無料でチェスの勉強ができるサイト6選!入門から上級者向けまで紹介

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「チェスを始めたいけど、どうやって勉強したらいいかわからない!」

という人から

「最近レートが伸び悩んでいる!」

という人まで幅広い人を対象に無料でチェスが勉強できるサイトを集めました。

特徴を説明しながらご紹介します!

 

 

初心者向け!入門に最適なサイト

チェス入門

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対象者:初心者
 
チェスを始めようと思ったとき多くの人が「チェス 入門」と検索して1番最初に訪れるサイトです。
コマの基本的な動かし方からチェックメイトの方法、キャスリングやアンパッサンなどの基本を手を動かしながら学ぶことができます。
またコンピュータと対局することもできるので、学んだことが身についているのか確認をすることができます。
巷ではチェス入門βというコンピューター対戦は初心者の登竜門とも…。
 

Shinのチェス入門 

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Shinのチェス入門

対象者:初心者
 
こちらは元日本チャンピオンでもある上杉晋作さんが運営するチェス入門サイトになります。
チェスの魅力や必要な道具に始まり、コマの動かし方やルールを学ぶことができます。
また、対戦サイトや情報サイトも紹介されていて初心者の学習をサポートしています。
 

初心者〜上級者まで誰でも学べるサイト

Chess.com

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対象者:初心者〜上級者
 
Chess.comは対局だけでなく多くの学習コンテンツがあります。
初心者から上級者まで学べるレッスン、ビデオ、ドリルがある他、豊富な記事があり最大のコンテンツ量と言っても過言ではありません。
 
しかし、注意も必要です。
学習内容が高度になるほど英語のコンテンツが増え、ビデオやレッスンは無料会員だと1日の利用上限があります。
無料会員のまま学習をする場合には次に紹介するYoutubeや書籍を併用するといいでしょう。
 

Youtube

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対象者:初心者〜上級者
 
Youtube上にもチェスが学べる動画が多くあります。
日本語のものだと棋譜解説や基本のルール、実況などが中心です。
英語だとありえないくらいのコンテンツ量があり、学習コンテンツだけでなくドキュメンタリーやチェスハスラーとの対局などが見れます。

lichess.org

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対象者:初心者〜上級者
 
無料ですべての機能が使えると評判のlichess.orgは学習コンテンツも豊富です。
コマの動かし方やメイト、キングの守り方、スティルメイトなどのルールまで手を動かしながら学ぶことができます。
他のサイトより圧倒的にデザインが優れていて、学んでいて楽しいのが特徴です。
また、Studyではユーザーが投稿したオープニングのトラップ2ビショップのメイトなど、1日数百件投稿されるコンテンツから好きなものを学ぶことができます。
対局の解析も他の解析より優秀で、序盤・中盤・終盤に分けて分析してくれるので自分の弱点を把握するのに最適です。
 

中級者以上におすすめのサイト

アニッシュ・ギリの公式サイト

対象者:中級者〜上級者
 
14歳のときにグランドマスターを獲得したアニッシュ・ギリの公式サイトです。
ここではゲーム分析のページから、アニッシュが自身の対局を解説しているものを見ることができます。
マスターが実際に何を考えて手を打っているのか見ることができるので、非常に勉強になります。
反面、内容が高度なので中級者以上におすすめです。
 
 
 

Chess.comでレート1500を目指して:2018/07/18

いい加減タイトルを変更したい上にアイキャッチくらい用意したいなぁ…。
 

今日の勉強

 
2つ目の本は将棋棋士の「直観」について脳科学的に10年間研究してきた、通称「将棋プロジェクト」の研究結果をまとめた本です。
(研究母体は理化学研究所日本将棋連盟富士通の3つで非常に強力な組織であるとわかります)
読み終えたら有益だったと思う部分を中心に紹介してみたいと思います!
 

対局の振り返り

ココ最近の対局を振り返っていて「おっ」と思った局面からいくつかご紹介。
 
私は白で、黒が12…Bd4を打った局面です。
最善手わかるでしょうか?

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最善手は13.Nxd4で一見黒は13…Qxd4とできそうですが、14.Bb5+をされるとクイーンテイクされてしまうので黒はビショップを守れません。
 
相手の1手も大悪手なのですが、対局では私も13.Ra2という大悪手で応じてしまいました。
「ビショップが動いた!ルックに利いてる!」
と考え枠内にしか注意が向かなくなっていました。
ちなみにこの対局ではクイーンアップの状態から負けました…。

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今度は違う対局から。
こちらも私が白で、黒が9…Qxd4を打ってきた局面です。

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相手の手は大悪手で、その理由は10.Bxc6+ bxc6 11.Qxd4とクイーンをタダ取りできるからです。
しかし!ここで最善手を逃すのが初心者の常というものです!!
 
私が対局で打った手は10.Qxd4という面白みのない1手でした。
ここでも相手のクイーンが動き、自分のクイーンに利いているという状況であることから枠線内に注意が集中してしまいました。
この対局は結局時間切れ負けでした。

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この2つの大悪手から私の課題
「相手の着手が価値の高いコマに利いていると部分にしか注意が向かなくなる」
ことだとわかります。
もちろん普段から盤面全体を見れているとは言いませんが、特に顕著になるのが上記のような条件が揃った場合です。
 
すぐに実践できる改善策としては以下の二点を考えています。
  • 自分と相手のルックを見る
  • 着手の意味を「なぜ?」と問う
1つ目は将棋の「4隅の香車を見る」に習った発想で、目を動かすだけなので簡単に実施できます。
2つ目の「なぜ?」は自分の手も相手の手も常に問うべきですが、頭ではわかっていても対局中には余裕がないことがしばしば…。
なので相手の着手のうち、特に価値の高いコマが動いたときや、自分のコマに利いているときだけでも「なぜ?」を徹底することから始めます。
弱点の克服が第一義です。
 
相手を攻めることよりも、凡ミスをいかになくせるか。
初心者のうちはこれがメインテーマな気がしますねー。
 

Chess.comでレート1500を目指して:2018/07/17

今日の勉強

  • タクティクス数問
このエンドゲームのプロブレムは面白かったのでご紹介します!
よかったら解いてみてください!
(白先手です)
ちょっと解説
  • (1…Rxd6ではじまるので2手目からになります。)
  • 2.Nd4+はポーンをe7に進めたときRe6+とフォークをかけられるのを防ぐ狙いがあります
  • もし2.Ke5としてポーンを守りながらルックを攻撃すると、2…Rxe6 3.Kxe6となってナイトしか残らずメイトにできなくなってしまいます
  • 3.e7 Re6+は白のプロモーション狙いの1手に対して、黒はルックを捨てることで引き分けを狙いに行っています
  • 白は当然4.Nxe6と応じますが、これが黒の狙いで4...Kd6という形で引き分けを狙います
  • 白は次の1手でプロモーションできますが、もし5.e8=Qとしてしまうと見事にスティルメイト!黒の狙い通り!
  • なので、ここはルックにプロモーションすることが正解になります
 
私は最後の1手で見事間違えてしまい、間違えに気づいたとき思わず「なるほど!」と唸りました。
 

今日の対局

今日は2局やって1勝1敗でした。
うち1局はOTBで勝利することができました。
今回はOTBの1局を振り返ってみようと思います。
 
私は白で、32手目でチェックメイトです。

  • 4.Bxc6は黒のセンターを弱めようと思って狙った1手だけど、対して効果はないし素直にキャスリングしたほうが展開を考えるとよかった
  • 12.f3はポーンチェーンを作りつつビショップをいじめる狙いだったけど分析いわく大悪手で、12.Qxd8とすればf6のナイトが弱くなって13. Bxf6 Bxf614. Nxg4で駒得を狙えた
  • 14.Qd4はナイトを守りつつルックを繋げてクイーンも前に出せると思ったけど悪手らしく、Nd3としてコマを守ったほうがよかったらしい(よくわからない)
  • 19.f5が大悪手で19Bxe5でナイトをタダ取りされていたので、19.Nc6などとしてナイトを避難させる1手がよかった
  • 28.Nf4+も悪手だったらしいけどよくわからない
 
やっぱりOTBだと独特の疲労感と充実感があって、対局後の握手まで含めて楽しい!

Chess.comでレート1500を目指して:2018/07/16

やたら久々な気がしますが、まだ続けています。
 

今日の勉強

今日というわけでもないのですが、最近は「ジャックピノーのダイナミックチェス入門」という本を読んでいます。
 
以前から存在は知っていたのですが、体系だった知識を身に着けたかったので購入してみました。
(ずっと表紙のおじさんは体がタコだと思っていたのですが、画風でそう見えていただけだったと知りました…)
 
まだ読んでいる途中なのですが、以下の点が印象的でした。
  • コマの動かし方の次にメイト方法をがっつり扱う
  • コマの動きをダンスのように見せるセンス
 
メイトについては「たしかにこれ知らなきゃ勝てんわな」としみじみと感じました。
本書としてはチェスを音楽に例えていますが、私としてはダンスに見えたのでそのように書きました。
初めての体験だったので「これがチェスなのか!」という衝撃を受けました。
いつかは自分だけでコマにダンスをさせてみたいものです。
 

今日の対局

今日は6局やって3勝3敗でした。
最近はクイーンアップになるほどの優勢から、持ち時間がなく悪手を連発して後半ボロボロになる負け方が多い…。
クイーンアップの状況から負けてしまった1局から振り返ります。
 
自分は白、50手目で時間切れ負け。
 
  • 13.Ra2はとりあえずルックを守りたくて打った1手で、13.Nxd4とすれば13…Qxd4 14.Bb5+ Bd7 15.Qxd4とクイーンアップにできた(最低でもビショップ得)
  • 14.exf6も相手の1手にすぐ反応してしまう癖が出た1手で、ここでもNxd4の動きでクイーンアップを狙えた
  • 16.Be4はクイーンをいじめつつコマを展開しようという安直な考えで打った1手で、Bb5+で確実にクイーンアップだった
  • 17.f4もクイーンをいじめることに必死になるあまりビショップをタダ取りされる悪手だった
  • 19.Re2もクイーンを攻撃することに必死になるあまりナイトの存在を忘れていた悪手で、19... Nxf2 20. Qa4+ 20. Rxe3 Nxd1とクイーンとルックを持っていかれてた
  • 26.Qf3が負けに繋がった大悪手でナイトを攻撃してやろうと思ったけど、26…Rd1+という見事な攻撃を受ける
  • 27.Re1も大悪手でクイーンで守るという考えが浮かばずに結局ルックとクイーンを取られてしまった
 
あとはもうボロボロとなり、結局時間切れ負けでした。
この対局でも顕著ですが「深く考えずに相手の手に反応してしまうクセ」があると気づきました。
特にクイーンが動くと注意がそちらに向いてしまい、クイーンを攻撃するために浅薄な手を連発する傾向があります。
今後の課題ですね。
 
あとは時間切れ負けが多いのをどうにかしたい…。