ベルマークのない自由帳

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有益と無益の境界例

チェスの定例会に初心者が参加してみた!初心者歓迎は本当なのか?

普段オンラインでチェスをやっていると、「たまにはOTBで対局したい…」という衝動に駆られる人も多いのではないでしょうか。
人肌恋しい的なアレですね。
しかし、いきなり新参者がコミュニティに参加するのはハードルが高いです。
 
「どんな人がいるの?」
「レベルはどれくらいなの?」
「初心者歓迎ってほんと?」
 
など不安は尽きません。
 
そこで!
レート800台のド初心者である私が、都内で開かれるチェスの定例会に参加してみました!!
 

参加した定例会

今回参加させて頂いた定例会はTokyo Chess Meetupです。
 
今までMeetupを使ったことがなかったので初Meetupでした。
つまり今回は「初国際交流」+「初チェスの定例会」というダブルパンチです。
我ながら度胸があるなと思いました。
 
場所は下北沢で、時間は12:30-16:30というスケジュールでした。
チェスセットを持ってる方は持参してほしいとのことだったので、2セット持って行きました。
(しかし黒のルックが1つ行方不明で1セット使えず...)
 

会場に到着

12:20ごろ会場に到着しました。
まだ誰もおらず、普通にお店の常連さんがカウンターでビールを飲んでました。

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段取りが分からないので店員さんに確認すると...
「だんだん人が集まって、ゆる〜く始まる感じですよー。あ、最初に1000円お願いします。ワンドリンク付きです。」
と教えていただきました。
ちなみにドリンクはソフトドリンクからコーヒー、ビールにワインなどお好きなものを1つ頼めます。
 
手持ち無沙汰でぶらぶらしてたら参加者の方がチラホラ集まりはじめました。
自己紹介をして「普段何してるの?」「チェス歴どれくらいなの?」と軽く雑談をしました。
12:30で4人程になりましたが、驚くことに全員初参加で誰も段取りがわからない!
そして英語で話しかけられても、しどろもどろにしか喋れない!
なんとも居心地が悪い!
 

対局のはじめ方

一人さみしくコーヒーを頂いている内に参加経験のある方が到着しました。
普段の流れを確認してみると
「チェスセットを持ってきた人が空いてるテーブルに準備して、あとは好き好きに始めていきます」
とのことでした。
私も自分のチェスセットを持参してきたので準備を終えて、早速自分から声をかけて1番乗りで対局をしてもらいました!
 
今回は特に何も考えず私から声をかけて「はじめての対局」という壁をいきなり突破しました。
しかし、中には「コツとかそういうのが知りたいんじゃ!」という人もいるかと思います。
そこで対局をはじめる上でのポイントのようなものを紹介します。
 

対局をはじめるポイント

自分から声を掛ける
定例会で対局をする時は基本的に自分から声をかけます。
英語ができない私はほとんど日本の方に話しかけていましたが、外国の方に話しかけるときは
「I wanna play chess, OK?」
と言ったらOKしてもらえました!
 
空いているチェスセットは自由に使える
対局相手を見つけたら空いているチェスセットを自由に使って大丈夫です。
ただし、参加者の方の私物であるため大切に扱うようにしましょう!
 
名前を名乗る
対局前に名前を名乗るようにしましょう。
だいたい対局後には忘れていますが、挨拶の一環として心がけておくといいと思います!
 
実力差関係なし

嘘のような本当の話なのですが、対局を開始する前にお互いの実力を確認し合ったりしません。

特に外国の方はこの傾向が強い気がしました。

私はふざけてると思われたくないので、対局前に「I'm a beginner.」と宣言してました。

ただ、だからといって手加減してくれるわけでもなく、皆さん真剣勝負で挑んできてくれます。

(だから負けても後味いいのかなー、と)

対局のルール

ルールに関してはラフで、持ち時間を設けない対局のほうが多かったです。
持ち時間を設定する場合には相手の方と話し合って時間を決めるなど、特に決まりはありませんでした。
棋譜をつけている方もおらず、みなさん純粋に対局と交流を楽しんでいる様子でした。
 

参加者の方々

1回目の対局を終えてしばらくすると参加者の方でお店が埋まり、賑やかになりました。
とは言っても、実際は集中してるので静かなことが多いです。
 

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人数は20人程度で日本人と外国の方は半々くらいでした。
定例会の参加者にはJCAの大会に参加している方、インドの州の大会で優勝してコーチもやっている方、趣味でたまにやっている方、ひたすら観戦するのが好きな方など様々でした。

さすがに初心者なのは私だけでしたが。

 
あと、たまたま同い年の方がいて、雑談したり一緒にフィッシュ&チップスをつまんだりして仲良くなりました。
一緒に帰ってLINE交換もして、まさか定例会に参加して友達ができるなんて思っても見なかった…!
 

定例会での戦績

今回は5人の方と対局をしていただき、計7局行いました。
結果は1勝6敗と当然ながらボロボロの結果でした…。
 
棋譜をつけていないので詳細は忘れましたが、どの対局も見事にボコボコにされました。
どの対局でも序盤にポーンを落として混乱してしまい、なし崩しに駒を失っていく展開が多く圧倒的な実力の壁を感じました。
対局後にティーチングをしてもらったのですが英語だとほぼ意味が理解できず、何度も「Do you understand?」「You know mean?」と言われました...。
それと、ほとんどの対局で白を持たせていただいたのですが1...c6や1...Nc6と「ナニソレ?」的なオープニングが多い印象でした。
 
何名か「レート800とは思えない」と褒めてくださったのが嬉しかった!
 

オンラインとOTBの違い

 

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オンライン対局との1番の違いは負けてもとても楽しいことです!
レートが関係ないこともあるのですが、対戦相手が目の前にいることで2人で曲を奏でているような感覚があります。
先を読んでいるときの仕草や目の動き、姿勢の変化など相手の「息遣い」が感じられるからだと思います。
ここが1番大事ですね。
できれば毎日でもこの息遣いに触れながらチェスをやりたいのですが、日本だとなかなか難しいのでしょうねー。
 
あとはオンライン対局よりもOTBは圧倒的に疲れます
参加者の方も「大体5局行うと疲れてくる」とおっしゃっていました。
私も最後の2,3局は集中力が持たずに、ピースのタダ取りをされてしまう大悪手を連発してました。
実際に16:30までいたのは6名程度で早々に帰られる方が多かったです。
 

定例会は優しい世界

チェスの定例会は初心者でも楽しめる優しい世界でした!
定例会もHPなどにある「初心者歓迎」の文字は信じて問題なさそうです。
初心者から上級者までチェスさえできれば馴染むことができます。
何より様々なレベルの方と対局することができるのでいい刺激になり、モチベーションがうなぎのぼりに向上します。
 
しかし、今回参加したのがMeetupの1つのため国際交流という側面があり、英語が堪能でない私はちょっと腰が引けてしまいました。
特に聞き取りが全然できなくて「やばい!」という焦りを感じました。
それでも拙い英語でなんとかコミュニケーションが取れたりすると、それだけでめちゃくちゃ嬉しかったです!
私としては日常的に英語で話す機会がないので、それはそれとして新鮮味があり楽しめました。
 
ただ、個人的に「はじめてチェスの定例会に参加する」場合には日本人が中心の定例会をおすすめします。
英語がバリバリ話せる人は別ですが、はじめての場に参加して英語でコミュニケーションを取ろうとするのは素朴に大変です。
ただでさえOTBはオンラインの対局より疲れるので、集中力がマッハで削られると思っていいでしょう。
 
今回参加したMeeupの定例会がどこの定例会でも当てはまるわけではないと思いますが、なにか1つでも参考にしてもらえると幸いです。
もしほかの所に参加することがあったら、また記事にして違いや特徴などをご紹介したいと思います!